ある程度リスクを取って、余裕資金を増やす方法は二つです。
「自分で株や投資信託を購入する」か「NISAを使って株や投資信託やETFを購入する」かです。
世の中には不動産投資や原油等の先物取引や外貨取引FXもありますが、これは株を買うのと同じです。自分で選んでリスクを取って資産を増やす方法です。自分で、どの株/投資信託を選ぶのが良いのかわからないと思う人にために、国が個人の投資促進のために作ったのがNISA制度です。
まずNISAの話しをします。最近はNISAの制度改正も多く情報も多いので、ご存知の方は飛ばしてください。
NISAとその活用
NISAはNippon Independent Saving Accountの略称で、英国のISAを手本に2014年に日本の国情に合わせて制度化されました。「少額非課税積立制度」が正式名称です。
最初は成長枠だけでしたが、その後つみたて枠が追加され、非課税枠も拡大されました。コンセプトは、株式投資に未経験不慣れな人に投資を勧めて、投資利益非課税による節税メリットを安心して享受してもらうものです。総額56兆円の投資を2028年までに実現する政府目標ですが、2025年3月にすでに目標を達成しています。累計1800万円の投資に対する利益は、ずっと非課税(約20%雑所得課税がゼロ)というものです。本来360万円が雑所得課税されるので、節税効果は大きいですね!
つみたて枠120万円/年+成長枠240万円/年(累計1200万円迄)が年間上限です。金融庁の指導により金融機関(銀行と証券会社)毎に、NISA用のお勧めの投資信託とETF(上場投資信託)の商品を選んで紹介しており、その中から自分で選びます。つみたて枠NISAで選べる商品は、金融機関毎に限られていますが、成長枠NISAでは、上場株式やREITも含めて選べる商品が多いのが特徴です。既に株式投資をしている人は、その銘柄をNISAに移したり、NISAで購入することは出来ません。
途中で売買も窓口の乗り換えも可能です。手数料は金融機関により異なり、一般的にはネット証券銀行<証券<銀行です。
つみたてNISAから初める人が多いようです。10万円/月が上限ですのでつみたて定期預金的な感覚だと思います。商品は個人型確定拠出年金iDeCoと類似しているようです。株式投資に未経験だけど興味ある人は、成長枠NISAで購入することから始めるのが良いともいわれています。
株式や投資信託は大きく上昇することも有れば下落することも有ります。足元は、トランプ関税ショックで、全世界の株式市場が混乱しています。すでにNISAを利用している人の多くは、残念ながら含み損が発生している可能性があります。確定拠出年金(DCとiDeCo)も運用先は類似していますので、含み損が同じように発生している可能性があります。
NISAと確定拠出年金(DCとiDeCo)の比較
よくNISAをやるか確定拠出年金(DCとiDeCo)のどちらが良いか、という比較があります。目的が同じではないので、分けて検討するのが良いです。
NISA:何時でも引き出せる、期限なし、非課税は運用益のみ *個人の少額投資促進
確定拠出年金(DCとiDeCo):60歳迄引き出せない、非課税は投資額+運用益 *公的年金の補完
類似点は、自分で選ぶ株式/国債等/投資信託/ETF等で運用することです。具体的な悩みを相談する場合は、ファイナンシャルプランナーや税理士さんに相談することをお勧めします。
リスクのある商品を選ぶ場合の鉄則は、
「市場価値が下がっても動揺しないで持ち続ける」ことです。必ず、回復するので。
待つためには、「生活に必要な資金は投資しない」ことです。
ではでは!
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